「Message of love」：テーマ『和エロ（もどき）』
何せ6年くらい前に書き始めたのでうろ覚えですが、百人一首をモチーフにするか
竹取物語をモチーフにするか悩んでどっちもシチュエーションを書いていたようですが
どっちも気に入らなかったため頓挫していたのを加筆修正したのがサイトに載せたものになります。
そういう意味で、ちょっと話の繋ぎが無理やり感漂うのが最大の難点。

昔、どこかの作家さんが『話は書き始めるよりも完成させる方が難しい』的な言を言っていましたが
確かに書き始めるよりも書ききる方が大変だなーと。
昔はその辺あんま苦労したことなかったんでその点に関しては昔の自分凄いなーとしみじみ。

使用させていただいた百人一首の歌は下記6首。

「忍ぶれど 色にいでりけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで」平兼盛

「君がため 惜しからざりし 命さへ　長くもがなと 思ひけるかな」藤原義孝

「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば　忍ぶることの 弱りもぞする」式子内親王

「春の夜の 夢ばかりなる 手枕に　かひなく立たむ 名こそ惜しけれ」周防内侍

「音に聞く 高師の浜の あだ波は　かけじや袖の 濡れもこそすれ」祐子内親王家紀伊

「かくとだに　えやはいぶきの　さしも草　さしも知らじな　燃ゆる思ひを」藤原実方朝臣

歌の意味は作中でだいたい昴が説明した通り（諸説ありますが）
音に聞く～のみ作中で意味を言ってませんが
「噂に名高い高師の浜の波のように、浮気な貴方の言葉を心にかけてしまうと袖を涙で濡らしてしまう」
的な意味のはず。

サニーへの歌は女性の歌、大河への歌は男性の歌、という所に
性別：昴っぽさを出したかったのですがそれを話の中で説明するのを忘れたのに書き終わってから
気付いたのでここに書いておきます…。
エロもあえて性別は限定せずぼやかす感じに。
せっかく小道具まで使ったのでもうちょっと妖しい雰囲気を醸し出したかったのですが
自分にはあれが精一杯だったようです。

そうそう、桐箱に入った高級かるたは実在するらしく調べたら10万以上するのもあって驚きました。
平安ヲタの自分としては人生で一度くらい見てみたいものです。

あとタイトルが最初は違ったのですが、どうも長くて他とのバランスが悪かったので改題してあります。

イメージはサザンの「愛の言霊～Spiritual Message～」